うーん、日本のニュープロダクトが育たない件について自分の来し方を照らしながら書こうと思ったがさすがに手に余った。
あちこちで読むブログや記事にいらだちを覚えるものの、果たしてじゃぁ自分がどうするのか?と言われると無案では無いものの、ちょっと口ごもってしまう。
かれこれ90年代をクリエーターのかなり端っこで過ごしたことがあるのだが
「そりゃ、そうなるよな!」
と日本の現況を見て思う。
どんなに新しいアイデアを出しても、また目に見えない努力をしてみてもさっぱり報われないのだ。
自分(ら)の無能さにも原因はあるとは思うものの、ガラケーやiPhoneのマネっこ携帯を見るにつけ「ダメだこりゃ」と失笑せざるをえない。
結局10年ほど、あれやこれや、やってみたものの、まったく思うような状況になってくれないので2000年代を失意のままにすごしてしまった。
失意にしずんでるのは自分だけかと思ったら、日本中がみんな失意に沈んでいるのだから、どうしようもない。
結局、自分らが若かったころに提出したアイデアや努力に目上の人間たちが報いなかったことが原因じゃないか。言うことは聞くが、果てしなく凡庸で日々をなんの考えもなく過ごす人間を重用してきたことが原因だ。
とはいえ、今の日本は老人たちの国だ。
若者はブラック企業などという単語が表す通り安くこき使われ、将来になんの見通しもない。
お金がなければ時間もできない時間がなければ新しいこともできまい。
無知蒙昧なまま結婚して子供をつくり、そして今度はその子供のために目先のつまらない仕事に日々の時間を吸い取られていくのが現状だ。
どんなに新しい才能があっても時間や空間がなければ活躍できない。
時間や空間を有するにはお金がいる。
そのお金が無いのだ。
どうもなるわけがない。